糟鮫(読み)かすざめ

精選版 日本国語大辞典 「糟鮫」の意味・読み・例文・類語

かす‐ざめ【糟鮫】

〘名〙 カスザメ科の海産のサメ全長二メートルに達する。胸びれエイのように左右に広がる。背面茶褐色で、多くの小黒点が散在する。北海道以南の日本各地、東シナ海分布。水深一〇〇メートル前後の海底砂地にすみ、三~六月頃、一〇尾くらいの胎児をもつ。肉は煮付けかまぼこの材料とし、皮は象牙(ぞうげ)や印材をみがくのに用いる「さめやすり」になる。いんば。〔生物学語彙(1884)〕

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デジタル大辞泉 「糟鮫」の意味・読み・例文・類語

かす‐ざめ【××鮫】

ツノザメ目カスザメ科の海水魚。全長約2メートル。体は著しく扁平でエイに似るが、えら穴体側にある。体色は茶褐色。卵胎生。本州中部以南の浅い海底にすむ。肉はかまぼこの原料に、皮はやすりに利用

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動植物名よみかた辞典 普及版 「糟鮫」の解説

糟鮫 (カスザメ)

学名Squatina japonica
動物。カスザメ科の海水魚

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