糊封(読み)のりふう

世界大百科事典(旧版)内の糊封の言及

【包紙】より

…ものを包むに用いる紙であるが,またとくに文書(もんじよ)の差出者がこれを送付するときに包んだ紙をいい,封紙,懸紙(かけがみ)とも称する。文書本紙の包み方としては,本紙と併行に包んで上下端部を後ろに単純に折ってこれにこよりをかける折封,この上下端部を三角形にひねって折り込み,これにこよりをかける捻封(ひねりふう),文書に対して斜めに包み込み,紙の端を糊づけする糊封の三つが代表的である。前2者は古代より見られ,糊封は江戸中期以降に行われた封式である。…

【手紙】より

… 切封折紙,切紙の袖の端(右端)3,4mmを下から切りこんで上端4,5cmを残し,その紐状の紙片にて,幅約4cmほどに折りこんだ本文を巻いて結び,封印をつける。 糊封いろいろな料紙,いろいろな形態の本紙をたたみこんだ後,その端を糊づけする。このうち,巻紙の場合,端の全面に糊づけせず,上端4,5cm,幅約2cmを切除しないで残し,その部分のみを糊づけ,封印をつけるものが,江戸後期に見られる。…

【封】より

…封を加える空間の作り方には,書状の場合,古くから切封,結封,捻封(ひねりふう),折封などの封式があった。これらは,書状本体あるいは書状の包紙(封紙)の折り目や結び目に封を加えるもので,糊を使わないのが原則であったが,17世紀中葉から糊封も出現し,さらに江戸時代の末には現在の封筒のような封式も使用されるようになった。【高木 昭作】。…

※「糊封」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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