精進郷(読み)しようじごう

日本歴史地名大系 「精進郷」の解説

精進郷
しようじごう

戦国期に九一色郷と総称された九ヵ郷の一。現在の精進一帯に比定される。「武田家日坏帳」によると、天文二三年(一五五四)四月二一日「向山郷精進村渡辺宮内左衛門ノ子息彦次郎」の逆修供養が行われている。天正五年(一五七七)二月二二日の武田家印判状写(西湖区有文書)に「精進郷」とみえ、当郷を含む九一色九ヵ郷の諸役が免許されている。これは九一色郷諸村が行っていた商売に対して賦課される諸役の免許で、天正一〇年七月一二日には徳川家康が武田氏時代の免許を継承して「九一色諸商売役」を免許している(「徳川家印判状写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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