粥状硬化(読み)じゅくじょうこうか

精選版 日本国語大辞典 「粥状硬化」の意味・読み・例文・類語

じゅくじょう‐こうか ジュクジャウカウクヮ【粥状硬化】

〘名〙 大動脈冠動脈・腎動脈などに発生する、動脈内膜の巣状の脂質沈着と線維性肥厚。狭心症心筋梗塞脳血栓腎性高血圧などの原因となる。粥状動脈硬化。アテローム硬化

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「粥状硬化」の意味・読み・例文・類語

じゅくじょう‐こうか〔ジユクジヤウカウクワ〕【×粥状硬化】

動脈壁にかゆ状の塊ができて内腔が狭くなる状態動脈硬化症の最も多い病型。アテローム硬化。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の粥状硬化の言及

【血管系】より

… 動脈硬化は動脈の長年にわたる障害の結果で,老人性変化の一つである。動脈壁の肥厚,硬化,改築を示す限局性病変の総称で,粥状硬化,中膜硬化,細動脈硬化などがあるが,一般に動脈硬化といえば粥状硬化を指す。粥状硬化は内膜への脂肪の沈着と繊維性肥厚をきたすもので,石灰沈着,潰瘍形成,血栓形成などを伴う。…

【動脈硬化】より

…動脈硬化が進むと血流が妨げられたり,血管壁の壊死によって出血するなど,循環障害を起こし,また脳動脈硬化は脳卒中(脳出血や脳梗塞(こうそく)),冠状動脈硬化は虚血性心疾患などの原因となる。
[動脈硬化の分類]
 動脈硬化は病理形態学的には粥状硬化,中膜硬化,小・細動脈硬化の3型に分類される。(1)粥状硬化 アテローム硬化ともいう。…

※「粥状硬化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android