粢(漢字)

普及版 字通 「粢(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)
15画

[字音] シ・セイ
[字訓] きび・しとぎ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(次)(じ)。〔説文〕五下に正字をに作り、「稻餠(たうべい)なり」とし、別体として・粢の二文を録する。粢の字を用いることが多く、〔国語、周語上〕「上の粢」のように、神饌のものをいう。国語の「しとぎ」にあたる。〔周礼、春官、肆師〕に字を、「」に作り、が神饌をいう字であろう。粢はいねもちの類をいい、粢糠・粢は粗末な食事の意である。

[訓義]
1. きび、また六穀の総称
2. しとぎ、神饌に供する穀物、もちにしたもの。
3. 斉(齊)と通じ、さけ、みき

[古辞書の訓]
名義抄〕粢 シトキ/粢餠 シトキ 〔立〕粢 モチキビ・シトキ・アワ

[熟語]
・粢糠粢食粢酌・粢粢盛・粢餠粢粱・粢・粢
[下接語]
馨粢・潔粢・粢・祭粢・黍粢・粢・倉粢・陳粢・稲粢・明粢・六粢・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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