粉筒(読み)フンヅツ

デジタル大辞泉 「粉筒」の意味・読み・例文・類語

ふん‐づつ【粉筒】

蒔絵まきえで、金銀粉などをまくのに用いる細い筒。

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精選版 日本国語大辞典 「粉筒」の意味・読み・例文・類語

ふん‐づつ【粉筒】

〘名〙 蒔絵用具の一つ。蒔絵の粉を蒔くのに用いる細い筒。太さは各様で、鳥の羽軸か竹の筒の一方を斜に切って粉をすくいやすくし、他の方もやや斜に切り絹か紗を張って、これを通して蒔く。

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世界大百科事典(旧版)内の粉筒の言及

【蒔絵】より

…毛棒は粉蒔付け用のあしらい毛棒と塵(ちり)を払う払い毛棒がある。蒔絵粉を蒔くのには粉筒(ふんづつ)があり,竹や羽軸の筒の先端を斜めに切り落とし,目の異なる絹や紗を張り,これを通して蒔絵粉をふるい落とす。粉さじは蒔絵粉を粉筒に入れるのに用いる。…

※「粉筒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」