篦木(読み)へらのき

精選版 日本国語大辞典 「篦木」の意味・読み・例文・類語

へら‐の‐き【篦木】

〘名〙
① 植物「しなのき(科木)」の異名
塵袋(1264‐88頃)三「石南枝と云ふはさくきうさと云ふものの事也ともへらの木とも云ふ」
シナノキ科の落葉高木。本州の近畿以西、四国・九州の山野に生える。高さ一〇メートル以上に達する。葉は柄をもち狭卵形で長さ五~八センチメートル、縁に不規則な鋸歯(きょし)があり、裏面は白く、葉脈黄褐色の軟毛を密布する。初夏葉腋に長い柄のある散房状集散花序をつけ小さな帯白色の五弁花が多数集まって下向きに咲く。花序の柄には長いへら形の包葉がある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android