筒井城跡(読み)つついじようあと

日本歴史地名大系 「筒井城跡」の解説

筒井城跡
つついじようあと

[現在地名]大和郡山市筒井

菅田比売すがたひめ神社を中心に、ほぼ筒井町集落を含んだ範囲が城跡と推定される。小字シロ、ドイ、ヤシキ、堀田ほつたなどの関係地名が残る。大和六党の一つ乾党を組織した筒井氏の拠城

筒井氏は至徳元年(一三八四)の長川流鏑馬日記(天理図書館保井文庫)にみえ、応永二一年(一四一四)の寺門事条々聞書(内閣文庫蔵)に官務衆徒として「筒井乾脇」がみえる。出自については近衛家説・菅原姓説・大神姓説などがあるが、文献上明らかなのは至徳―応永頃に活躍した筒井順覚である(春日神社文書)。順覚以下、筒井氏の系譜については「大乗院雑事記」「多聞院日記」などによると順永・順尊・順盛・順興・順昭・順慶・定次らである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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