筋書(読み)すじがき

精選版 日本国語大辞典 「筋書」の意味・読み・例文・類語

すじ‐がき すぢ‥【筋書】

〘名〙
事柄趣旨を記したもの。事の理由や筋道を書き記したもの。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
金毘羅(1909)〈森鴎外〉「博士の日記はいつも粗い筋書で」
② 映画・演劇小説などの内容あらまし。また、そのあらすじを書いたもの。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九「せいようは〈略〉とりつきどころがござりませんせんせいどうかすじがきをねがひます」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一五「まだ甘(うま)くゆくかどうだか二番目の筋書(スジガキ)がきまらねへから」
③ 前もって立てた計略。あらかじめ立てた計画。仕組み。もくろみ。策略
※安吾巷談(1950)〈坂口安吾〉東京ジャングル探検「この女は全部筋書を立ててやってるのである」
④ 話や事柄の進んでいく進み方。
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「駒子がいひなづけのために芸者に出たといふのも、余りに月並な筋書で」

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デジタル大辞泉 「筋書」の意味・読み・例文・類語

すじ‐がき〔すぢ‐〕【筋書(き)】

演劇や小説などの大体の内容を書いたもの。あらすじ。「芝居筋書き
あらかじめ仕組んだ展開。「事が筋書きどおりに運ぶ」
[類語]計画プラン構想青写真手の内プロジェクトもくろみくわだはかりごと一計企図企画立案設計予定もくろむたくらむ策するかくする

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「筋書」の読み・字形・画数・意味

【筋書】きんしよ

文字一体枯の風にかく。〔法書要録、一、晋、衛夫人、筆陣の図〕骨を多くしにする、之れを筋書と謂ふ。

字通「筋」の項目を見る

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