等正覚(読み)トウショウガク

デジタル大辞泉 「等正覚」の意味・読み・例文・類語

とう‐しょうがく〔‐シヤウガク〕【等正覚】

仏語
生死の迷いを去って、いっさいの真理を正しく平等に悟ること。仏の悟り。三藐三菩提さんみゃくさんぼだい。正等正覚。正等覚。
仏の悟りを得た者の尊称。三藐三仏陀。正等覚者。
真宗で、真実信心を得た位を往生が決定した正宗聚の位といい、その境地

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「等正覚」の意味・読み・例文・類語

とう‐しょうがく ‥シャウガク【等正覚】

〘名〙 仏語。
① (anuttara- samyak-saṃbodhi の意訳) この上なくすぐれ、真理に平等な全き智慧。仏の備える智慧。阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)。無上等正覚。
正法眼蔵(1231‐53)弁道話「これらの等正覚、さらにかへりて、したしくあひ冥資するみちかよふがゆゑに」
② (anuttara-samyak-saṃbuddha の意訳) 仏のこと。仏の十号(じゅうごう)の第三。〔放光般若経‐一〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android