等エントロピー変化(読み)トウエントロピーヘンカ

デジタル大辞泉 「等エントロピー変化」の意味・読み・例文・類語

とうエントロピー‐へんか〔‐ヘンクワ〕【等エントロピー変化】

エントロピー一定に保ちながら進行する状態変化。定エントロピー変化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「等エントロピー変化」の解説

等エントロピー変化
トウエントロピーヘンカ
isentropic change

エントロピー変化を伴わない変化.可逆変化において,系が絶対温度Tもと吸収,あるいは放出した熱量をδqとすると,それに伴うエントロピーSの変化dSはδq/Tに等しく,可逆的に行われる断熱変化は,すべて等エントロピー変化である.断熱変化でも,それが不可逆的に行われるときにはエントロピーは変化する.たとえば,気体の真空中への自発的膨張は断熱的に行われたとしても,エントロピーは増加する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「等エントロピー変化」の意味・わかりやすい解説

等エントロピー変化
とうエントロピーへんか
isentropic change

系のエントロピーを一定に保つように系の状態を変化させること。準静的または可逆的な断熱変化はその例であり,逆に可逆的な等エントロピー変化は断熱的である。

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