筆石ケツ岩(読み)ふでいしけつがん

世界大百科事典(旧版)内の筆石ケツ岩の言及

【筆石】より

…正筆石目は進化がきわめてはやく,分布も広いことからオルドビス紀,シルル紀の化石層位学上重要な位置を占め,地層の区分や対比に役立っている。筆石は一般に遠洋性の堆積物とみられる黒色ケツ岩中によく保存され,筆石ケツ岩と呼ばれている。分類上の位置についてはながらく腔腸動物と信じられてきたが,1947年にポーランドのR.コツロフスキが連続切片によって詳細な解剖学的研究を行った結果,無脊椎動物ではかなり高等な半索動物門に属し,現生のギボシムシに類似することを明らかにした。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」