筆の海(読み)フデノウミ

デジタル大辞泉 「筆の海」の意味・読み・例文・類語

ふで‐の‐うみ【筆の海】

《「筆海ひっかい」の訓読み
すずり異称
書き記したもの。また、書いたものが多いことのたとえ。
「ことばの園に遊び、―をくみても」〈新古今仮名序

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精選版 日本国語大辞典 「筆の海」の意味・読み・例文・類語

ふで【筆】 の 海(うみ)

(「筆海(ひっかい)」の訓読み)
① 書きしるしたもの。また、書いたものの多いことのたとえ。
※類従本賀茂女集(10C後)「泪もておもひつづけし水茎のふでのうみともなりにける哉」
② 硯(すずり)の異称。
※俳諧・桜川(1674)春一「試るや一滴のはじめ筆の海〈政安〉」

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