笹鳴・小鳴(読み)ささなき

精選版 日本国語大辞典 「笹鳴・小鳴」の意味・読み・例文・類語

ささ‐なき【笹鳴・小鳴】

〘名〙 冬、鶯(うぐいす)の子がまだ声が整わず舌鼓を打つようにチチと鳴くこと。また、その鳴き声。《季・冬》
※俳諧・俳諧小筌(1794)一〇月「鶯の子〈略〉笹鳴と云へば子の字に及ばず勿論冬也」

ささ‐な・く【笹鳴・小鳴】

〘自カ四〙 (「ささなき(笹鳴)」の動詞化) ささなきする。ささこが鳴く。
※俳諧・七柏集(1781)俳関興行「契けむ竹とささ啼(なく)うぐひすと〈沙羅〉 人の泪は嘘もおりおり〈蓼太〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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