笹葉(読み)ささば

精選版 日本国語大辞典 「笹葉」の意味・読み・例文・類語

ささ‐ば【笹葉】

〘名〙
① 笹の葉。小さい竹類の葉。
古事記(712)下・歌謡「佐佐婆(ササバ)に 打つや霰(あられ)の たしだしに 率(ゐ)寝てむ後は 人は離(か)ゆとも」
一升(約一・八リットル)入りの、持ち運びできるようにした樽(たる)
浮世草子・新吉原常々草(1689)上「笹葉一升入にして手うすき樽也」

ささっ‐ぱ【笹葉】

〘名〙
① 「ささば(笹葉)」の変化した語。
洒落本自惚鏡(1789)武ざ「ささっぱの先きへすずをつけたよふに、さわさわばかりしていて」
② 蓮っ葉者。お調子者。
※雑俳・新編柳多留‐三(1841)「奥の笹っ葉錠口へ出てふさげ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android