(読み)だい

精選版 日本国語大辞典 「第」の意味・読み・例文・類語

だい【第】

[1] 〘名〙
① やしき。邸宅てい
家伝(760頃)上「大臣以豊御炊姫天皇廿二年歳次甲戌、生於藤原之第」 〔史記‐孝武本紀〕
物事順序序列次第
内裏式(833)九月九日菊花宴式「群臣拝舞賜祿有差其文人者後日定第」 〔春秋左伝‐哀公一六年〕
[2] 〘接頭〙 数を示す語について物事の順序を表わす。
※能因本枕(10C終)八四「除目に第一の国得たる人」
※新後撰(1303)雑下・一五四二・詞書「西園寺入道前太政大臣身まかりて、第三年の秋」 〔論語‐篇名〕

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デジタル大辞泉 「第」の意味・読み・例文・類語

だい【第】[漢字項目]

[音]ダイ(呉) テイ(漢)
学習漢字]3年
一段一段と並ぶ順序。段階。「次第
古代中国の官吏登用試験。広く、試験のこと。「科第・及第登第落第
やしき。邸宅。「邸第聚楽第じゅらくだい
[名のり]くに・つき

だい【第】

[名]りっぱな家。やしき。邸宅。
「基経の―に所謂臨時の客があった時の事である」〈芥川芋粥
[接頭]数を表す語に付いて、ものの順序を表すのに用いる。「世界一の都会」「五巻」「三レース」「六感」

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