第一銀行[株](読み)だいいちぎんこう

百科事典マイペディア 「第一銀行[株]」の意味・わかりやすい解説

第一銀行[株]【だいいちぎんこう】

日本最初の銀行。1872年政府の指示により,三井組(三井財閥参照)・小野組出資三井小野組合銀行を創業。翌1873年国立銀行条例により,第一国立銀行(国立銀行参照)として設立。1874年小野組破産による危機を,渋沢栄一頭取の手腕克服。1896年普通銀行に改組し,第一銀行に改称朝鮮に進出し,1902年から銀行券を発行。1909年に韓国銀行が設立されるまで,韓国の中央銀行の地位を占めた。1943年に三井銀行と合併し帝国銀行となったが,1948年に分離し第一銀行に復帰。1971年日本勧業銀行と合併し,第一勧業銀行になり,さらに2002年4月,第一勧業銀行,日本興業銀行,富士銀行の3行は,分割・再編されてみずほ銀行みずほコーポレート銀行みずほホールディングス)となった。
→関連項目渋沢敬三渋沢財閥

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