第一勧業銀行[株](読み)だいいちかんぎょうぎんこう

百科事典マイペディア 「第一勧業銀行[株]」の意味・わかりやすい解説

第一勧業銀行[株]【だいいちかんぎょうぎんこう】

1971年第一銀行日本勧業銀行が合併し設立した。銀行の大型合併の先鞭として脚光を浴び,1996年に東京三菱銀行が誕生するまで,日本最大の銀行の地位を維持し続けた。日本勧業銀行から引き継いだ宝くじの受託業務を行い,〈ハートの銀行〉をキャッチ・フレーズに身近な銀行として好感を得ていたが,1997年総会屋への利益供与事件で元頭取等が逮捕され,一部業務停止処分を受けイメージを著しく損なった。金融危機が心配された1999年3月政府による公的資金9000億円を導入。2000年9月には日本興業銀行富士銀行と共同金融持株会社,みずほホールディングスを設立し,2002年4月,第一勧業銀行,富士銀行,日本興業銀行の3行は分割・再編されて,みずほ銀行みずほコーポレート銀行の2行となった。
→関連項目勧角証券[株]渋沢栄一中央信託銀行[株]長崎屋[株]古河財閥

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