符瑞(読み)ふずい

精選版 日本国語大辞典 「符瑞」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ずい【符瑞】

〘名〙 めでたいしるし。よろこばしいきざし。めでたい前兆。瑞祥瑞相
※続日本紀‐宝亀元年(770)五月壬申「乾坤降祉、符瑞駢臻。或瑞羽呈祥。或珠毛表」 〔史記‐封禅書〕

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普及版 字通 「符瑞」の読み・字形・画数・意味

【符瑞】ふずい

瑞祥。めでたいしるし。〔漢書、劉輔伝〕(上書)天の與ふるは、必ず先づ賜ふに符瑞を以てし、天の(さ)るは、必ず先づすに災變を以てす。此れ應(ちようおう)、自然の占驗なり。

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世界大百科事典(旧版)内の符瑞の言及

【護符】より

…両者がぴたりと一致するのを符合というが,符合によって符に備わっていた権威が明示される。天の神がだれかを天子にしようとするときに現すめでたいしるしとしての符瑞(ふずい)や符命(ふめい)には,天帝の権威の保証があるとされるのであり,そのような予言としての符讖(ふしん)あるいは讖緯(しんい)が流行していたころ,張陵が太上老君という道教の最高神からはじめて天師の位を授けられたとの伝承が生まれた。それは一種の符讖であって,その子孫たる張天師が授ける符籙や護符は,遠くはそのような権威の分与につながるであろう。…

※「符瑞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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