しょうし‐せんばん セウシ‥【笑止千万】
〘名〙 (形動)
① たいそう気の毒なこと。また、そのさま。
※
高野山文書‐天正一三年(1585)一〇月六日・帥法印歓仲書状「仍当山御寺領分御検知之儀、如
レ蒙
レ仰、
笑止千万令
レ存候」
※
仮名草子・
可笑記(1642)三「
世上にて御身をうつけの様にとりさた仕る。笑止千万
(セウシセンバン)」
② ひじょうにばかばかしく、笑うべきこと。また、そのさま。
※俳諧・類柑子(1707)中「かへる雁俊乗坊のきびすとも〈里東〉 是でも集歟笑止千万〈
堤亭〉」
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デジタル大辞泉
「笑止千万」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
笑止千万
非常にばかばかしく、笑うべきこと。
[活用] ―な。
[使用例] あなたがたから見て笑止千万な事もその時の私には実際大困難だったのです[夏目漱石*こゝろ|1914]
[使用例] 食ってうまくないものを怪しみもせず、無神経に食べて、腹ふくらし病気ばかりしているひとびとの姿は、まことに笑止千万といいたい[北大路魯山人*美食七十年の体験|1954]
[解説] 「笑止」はばかばかしいこと。「千万」は程度がはなはだしいこと。
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