笄蛭(読み)こうがいびる

精選版 日本国語大辞典 「笄蛭」の意味・読み・例文・類語

こうがい‐びる かうがい‥【笄蛭】

〘名〙 コウガイビル科に属する扁形動物総称。体長五~一二センチメートル。体はヒル類に似ているがプラナリア仲間で、体に節および吸盤がない。頭は扁平で横に半月形にのび、くびは細い。頭の形が笄に似ていることからこの名がある。体色は黒または黒みがかっただいだい色で、種類によって一本または三本の黒いたてすじがある。湿地朽葉などにすみ、ミミズカタツムリなどを食べて生活し、再生力が強い。クロイロコウガイビルが代表種。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉後「石塔のうへにはよく笄蛭(カウガイビル)がはってゐた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「笄蛭」の意味・読み・例文・類語

こうがい‐びる〔かうがい‐〕【××蛭】

渦虫綱コウガイビル科の扁形動物。プラナリアの仲間。体は平たく細長いひも状で、前端が半月形に広がる。体長5~15センチのものが多いが、80センチに達するものもある。全体黒色または黄色陸上の湿った所にすみ、カタツムリやミミズなどを食べる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

動植物名よみかた辞典 普及版 「笄蛭」の解説

笄蛭 (コウガイビル)

動物。コウガイビル科の動物の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android