竹の皮(読み)タケノカワ

デジタル大辞泉 「竹の皮」の意味・読み・例文・類語

たけ‐の‐かわ〔‐かは〕【竹の皮】

竹の子を包んでいる鱗片りんぺん状の皮。生長するに従って自然にはげ落ちる。食物を包んだり、また、裂いて笠や草履などの材料にしたりする。たけかわ。
[類語]木肌木肌樹皮木皮靭皮表皮渋皮甘皮

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の竹の皮の言及

【経木】より

…薄経木は,紙のように薄く削ったもので食品の包装などに用いられるが,これは1852年(嘉永5)に武州月輪(つきのわ)(現,埼玉県比企郡滑川村)で付木の製造をしていた宮島勘左衛門が完成したものだという。前年,関東一円でマダケの開花枯死が起こり,当時包装材料として需要の増大していた竹の皮が不足したため,勘左衛門はそれにかわるものをと考えて研究開発したのであった。なお,明治後期ごろから重要な輸出品であった経木真田(さなだ)は,麦稈(ばつかん)真田の代用品として考案されたが,染色その他の加工がしやすいため,婦人帽などの材料として欧米で歓迎されたものである。…

※「竹の皮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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