精選版 日本国語大辞典 「競」の意味・読み・例文・類語
きお・う きほふ【競・勢・気負キおふ】
〘自ワ五(ハ四)〙
① (競) 負けまいとしてはりあう。競争する。せりあう。先を争う。
※万葉(8C後)二〇・四四六九「渡る日の影に伎保比(キホヒ)て尋ねてな清きその道またも逢はむため」
※玉塵抄(1563)五「ことの南風の声がきをわぬほどに楚のいくさ利を得まいと云たぞ」
※談義本・華鳥百談(1748)五「こりゃきほひ給へと、せなかをたたきてそやし立られ」
③ (気負) 自分こそはといった考えや態度をする。
くら【競】
きそい きそひ【競】
〘名〙 (動詞「きそう(競)」の連用形の名詞化) 互いに負けまいと張り合うこと。競争。きおい。
※匠材集(1597)四「きそひ これもあらそふ也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報