競駒(読み)せりこま

精選版 日本国語大辞典 「競駒」の意味・読み・例文・類語

せり‐こま【競駒】

〘名〙
競馬。きそいうま
※俳諧・桜川(1674)夏一「せり駒と云事を見て おちかへりなけせり駒のくつ手鳥〈治尚〉」
競売にかけられる馬。江戸時代木曾長野県)や甲州山梨県)の馬産地では、毎年一定数を領主が買い上げ、残りは馬市(うまいち)で競売に付した。せり馬。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の競駒の言及

【競馬】より


[日本]
 (1)古式競馬 日本で最初に文献にあらわれた競馬として《続日本紀》に記されている701年(大宝1)の走馬(はしりうま)が挙げられる。宗教的色彩が濃く,当時きわめて貴重な存在とされていた馬を神の乗物と想定し,各馬の資質を競い合い,その行事を神に奉納したとされているが,この行事は競駒(くらべこま),競馬(くらべうま)などの名でその後のいくつかの文献に顔を出し,清少納言も《枕草子》の中で,競馬観戦を記している。現在でも京都の上賀茂神社で行われている賀茂競馬は,平安時代末期に同神社で行われた競馬の実情を伝えているとされている。…

※「競駒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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