立返り(読み)タチカエリ

デジタル大辞泉 「立返り」の意味・読み・例文・類語

たち‐かえり〔‐かへり〕【立(ち)返り/立(ち)帰り】

[名]行ってすぐに帰ること。
「―にもと思へども、おのづから日頃経ることも」〈浜松・二〉
[副]
折り返してすぐに。手紙などを受け取ってすぐに返事を返すさま。
御返しに…鳥の声は孟嘗君のにやときこえたれば、―、孟嘗君のにはとりは…とあれば」〈・一三六〉
繰り返し何度も。
「―泣けどもあれしるしなみ思ひわぶれてる夜しそ多き」〈・三七五九〉
もとの時点に戻って。
「梅の匂ひにぞ、いにしへのことも―恋ひしう思ひ出でらるる」〈徒然・一九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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