精選版 日本国語大辞典 「立柱」の意味・読み・例文・類語
たて‐ばしら【立柱】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
家屋の新築にはじめて柱を立て,その日を造作の事始めとして祝うことをいう。伊勢神宮では神殿造営のはじめ中央に立てる忌柱(いむばしら)または心御柱(しんのみはしら)の御柱立の行事がある。まず吉日を選んで山口祭をし,心の柱を造る吉日を卜して内人(うちんど)たちが杣入し,木本祭(このもとまつり)を行い忌柱を造って杣より敷地に運び出す。ここでまた吉日を選んで地鎮祭を営む。その後草刈り,穴掘りなどをしたうえ,大物忌(おおものいみ)という内人が忌柱を立て,その後に四方の柱が立てられる。民間では家屋建築に際して初めて立てる柱を大黒柱,大極柱あるいは立初柱(たてそめはしら)ともいう。近世の匠家故実によれば立柱の式は四季に応じて次第の順がある。春は南北東西の順,夏は北南西東の順,秋は東西北南の順,冬は西東南北の順に立てる。立柱の際,天星玉女の方に向かい祭壇を設ける。中世では柱立の際に竜伏の意味を加え柱の下面切口に〈頭背腹足〉の4字を四角に記したが,その配置は柱の方角により,また四季によってその位置が異なった。
→建築儀礼
執筆者:村山 修一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…古代寺院の造営でも,基礎工事では鎮壇具を地中に埋めて安全を祈り,完成のときには造立供養(ぞうりゆうくよう)が行われた。平安時代以降の建築工事では,礎(いしずえ)(礎石を据えるとき),手斧始(ちようなはじめ)(事始(ことはじめ),木作始(きづくりはじめ)とも呼び,材木加工の開始),立柱(りつちゆう)・柱立(はしらだて)(柱を立てるとき),上棟(じようとう)・棟上(むねあげ)(棟木をのせるとき)が主要な儀式で,日時をあらかじめ陰陽師が卜占し,当日は建築工匠と工事関係者が工事場に集まって儀式を行った。手斧始では工匠が材木に墨糸で墨を打って手斧で削る所作を行い,上棟では棟木上に五色の絹や御幣を飾り,酒を供えた。…
※「立柱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新