立山温泉跡(読み)たてやまおんせんあと

日本歴史地名大系 「立山温泉跡」の解説

立山温泉跡
たてやまおんせんあと

[現在地名]大山町 多枝原

常願寺川上流湯川ゆかわ谷、立山カルデラの西端に位置する。越中四名湯の一つといわれ、立山下りゆうさんした温泉・多枝原だしはら温泉・よもぎが湯ともいった。摂氏六六度の単純泉。「越中志徴」によれば、「宝暦十四年調書に、温泉立山続谷の内湯谷川縁小薬師と云山谷の内に出、立山の湯と唱候(中略)大路水経云。湯谷川の水は東南三澗の落合也(中略)此谷の南山に温泉あり。夏中入湯す。此温泉への道に松尾と云大難所大坂あり。上り下り三里也。〇元文二年越中産物志に、立山之続に温泉あり。打傷・切疵・中風・筋痛・痳病・しやうかち・癩病等を治す。〇宝永元年上達書。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android