精選版 日本国語大辞典 「立原正秋」の意味・読み・例文・類語
たちはら‐まさあき【立原正秋】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
小説家。韓国大邱(たいきゅう)で生まれる。両親は日韓混血、父金井慶文は李朝(りちょう)貴族の末裔(まつえい)である。1932年(昭和7)父は自決、35年母再婚のため親戚(しんせき)に預けられ、37年内地に帰り市立横須賀商業学校を経て、44年京城帝国大学予科に入学したが、病気のため帰国。45年早稲田(わせだ)大学専門部法科に入学したが、作家を志し49年(昭和24)中退した。この間米本光代と結婚、世阿弥(ぜあみ)に傾倒し古典に親しむ。56年処女作『セールスマン・津田順一』を発表後、『薪能(たきぎのう)』(1964)、『剣ヶ崎(つるぎがさき)』(1965)などが芥川(あくたがわ)賞候補となり、『白い罌粟(けし)』(1965)で直木賞を受賞。以後その中世美への愛着を軸とした甘美な虚無感と鮮烈な叙情をたたえた作風は多くの読者を得たが、昭和55年8月12日、食道癌(がん)のため死去。
[佐藤泰正]
『『立原正秋全集』全24巻(1982~84・角川書店)』▽『武田勝彦編『立原正秋 人と文学』(1981・創林社)』▽『武田勝彦著『立原正秋伝』(1981・創林社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新