立冬(読み)りっとう

精選版 日本国語大辞典 「立冬」の意味・読み・例文・類語

りっ‐とう【立冬】

〘名〙 二十四節気一つ太陽黄経が二二五度のときをいう。新暦の一一月七日ごろにあたり、昔の中国および日本ではこの日から冬になるとした。《季・冬》
延喜式(927)一六「起立冬五日十二日」 〔礼記‐月令〕

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デジタル大辞泉 「立冬」の意味・読み・例文・類語

りっ‐とう【立冬】

二十四節気の一。太陽の黄経こうけいが225度に達する日をいい、太陽暦11月7日ごろ。暦の上での始まる日。 冬》「―やとも枯れしたる藪からし/亜浪

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「立冬」の意味・わかりやすい解説

立冬
りっとう

二十四節気の一つ。陰暦十月節で冬季の始まり。太陽の視黄経が225度に達するときで、現行暦の11月7日ごろにあたる。

[渡辺敏夫・根本順吉]

気象

冬の季節風第1号が吹き出すのがこのころにあたる。また北国高地での初冠雪の知らせが届くのもこのころで、時雨(しぐれ)の季節でもある。冬の季語

[渡辺敏夫・根本順吉]

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改訂新版 世界大百科事典 「立冬」の意味・わかりやすい解説

立冬 (りっとう)

二十四節気の一つで暦法上は10月節という。太陽の視黄経が225°にあるときと決められており,11月7~8日ころに当たる。七十二候の〈山茶始めて開く〉の候に入り,旧暦日付では9月15日~10月15日となる。10月を孟冬,11月を仲冬,12月を季冬といい,10~12月を冬としていたが,立冬からを冬と扱う場合もある。詩歌題材としては立冬は立春や立秋ほど珍重されていない。
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百科事典マイペディア 「立冬」の意味・わかりやすい解説

立冬【りっとう】

二十四節気の一つ。太陽の黄経が225°のときで,現行暦の11月7,8日。秋分冬至のちょうど中間。旧暦では冬の始まり。
→関連項目土用

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「立冬」の意味・わかりやすい解説

立冬
りっとう

二十四節気の一つで,太陽の黄経が 225°に達した日(太陽暦の 11月7日か 8日)から小雪(太陽の黄経が 240°,11月22日か 23日)の前までの約 15日間。太陰太陽暦(旧暦)では立冬をもって冬の季節が始まるとした。晩秋も過ぎて木枯らしが吹くようになり(→木枯らし一号),寒さが肌身にしみる時期となる。

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日本文化いろは事典 「立冬」の解説

立冬

11月7日頃 立冬とは、冬の始まりという意味です。太陽の光が弱まり、冬枯れの景色が目立つようになります。季語には、「冬立つ」「冬入る」などを用います。全国の学校では文化祭などが行われる時期ですね。

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