竈突・竈(読み)くど

精選版 日本国語大辞典 「竈突・竈」の意味・読み・例文・類語

く‐ど【竈突・竈】

〘名〙
かまど後方につけた煙出しの穴。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
※名語記(1275)五「人の家の竈神のそばへ、別の戸をあけて、煙をいだす所を、くどとなづく」
② かまど。へっつい。
※詩学大成抄(1558‐70頃)一「かまどと云はくい物をにる火だぞ。〈略〉いやしい者はへっついと云ぞ。くどとも云ぞ」
いろり。炉。
随筆独寝(1724頃)下「炉を まっこうぶちと云也。くどとも云なり」
④ 携帯できる炉。こんろ七輪
※玉塵抄(1563)四四「茶をわかす小風炉のくどをのせ筆床のふでたて釣する道具ども」
⑤ 炉の上に設置されている、穀物などの乾燥用の棚。
秋山記行(1831)一「主は火棚(クド)に首の当らぬやうに炉ばたでと云ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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