竈税(読み)かまどぜい(英語表記)hearth tax

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竈税」の意味・わかりやすい解説

竈税
かまどぜい
hearth tax

家庭にあるかまどの数を課税標準とする租税。炉税ともいわれる。中世ヨーロッパにおいて一般的にみられた封建的ないし絶対王制的国家特有の税目経済発展が未熟であった中世社会では,かまどの数がその貧富を示す指標として比較的公平であると考えられたため,この方法がとられた。しかし貧民には相対的に重く,また家屋検証の弊害もあったのでイギリスでは 17世紀末に,他の諸国でも 18世紀にはほとんど廃止された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

普及版 字通 「竈税」の読み・字形・画数・意味

【竈税】そうぜい

塩税

字通「竈」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android