窘(漢字)

普及版 字通 「窘(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音] キン
[字訓] くるしむ・せまる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は君(くん)。〔説文〕七下に「るなり」とするが、〔詩、小雅、正月〕「陰雨に窘(くる)しむ」とある例が古い。君は(きん)を麕にも作るようにと声義が通じ、群集の意があり、窘は穴中の狭隘にくるしむことをいう。

[訓義]
1. くるしむ、せまくてきわまる。
2. せまる、つまる、おしこむ。
3. 時間的に緊急のことをいう。あわただしい。
4. くるしんでしびれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕窘 コモル・フサグ・タシナム・セム・シメヨル・キハマヌ(ル) 〔字鏡集〕窘 シム・ヨス・オボツカナシ・コモル・キハマル・イソグ・タシナム・タノシム・フサグ・セム

[語系]
窘・群・giunは同声。は〔説文〕七下に「群居なり」とみえ、君声の字に群・の意がある。

[熟語]
窘雨窘匱・窘急・窘窮・窘局・窘窘竭窘惶窘困窘蹙・窘色窘辱・窘然窘束・窘促窘滞窘迫窘弊・窘歩窘乏窘厄・窘路
[下接語]
寒窘艱窘・危窘・窮窘・拘窘・勢窘・逐窘・煩窘・陵窘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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