窒素酸化物除去(読み)ちっそさんかぶつじょきょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「窒素酸化物除去」の意味・わかりやすい解説

窒素酸化物除去
ちっそさんかぶつじょきょ

窒素酸化物汚染の対策として,大気中の窒素酸化物 NOxを除去すること。石炭あるいは石油燃焼させたとき,それらの中に含まれる窒素分は酸化されて NOxとなる。また,高温のもとでは空気中の酸素と窒素分子が反応して NOxを生成する。光化学スモッグおよび酸性雨酸性霧の原因となる NOxは,さまざまな方法で除去される。よく使われる排煙脱硝法では,排煙や排ガス中の NOx触媒によって除去する(→脱硝)。また燃焼の温度を下げることで NOxの発生を抑制する,低NOx型燃焼法も行なわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android