突飛(読み)とっぴ

精選版 日本国語大辞典 「突飛」の意味・読み・例文・類語

とっ‐ぴ【突飛】

[1] 〘形動〙 その有様が普通のものとなみはずれて異なったり、突然だったりして、思いがけない感じのするさま。奇抜。だしぬけ。
酒中日記(1902)〈国木田独歩〉五月一二日「親子の縁を切るなど突飛(トッピ)なことを怒鳴って帰ったのも」
[2] 〘名〙 勢いよくとび出すこと。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「線香火を伝ゆれば則ち地火鼠(〈注〉ねづみび)火花を噴ひて突飛狂奔す」

つき‐とば・す【突飛】

〘他サ五(四)〙 激しく突いたり、ぶつかったりして前や横にとばす。
※洒落本・駅舎三友(1779頃)序「雛妓是を引たくりて突飛(ツキトバ)して逃げる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「突飛」の意味・読み・例文・類語

とっ‐ぴ【突飛】

[形動][文][ナリ]並み外れて風変わりなさま。また、あまりにも思いがけないさま。奇抜。「突飛言動」「突飛発想
[派生]とっぴさ[名]
[類語]型破り奇矯エキセントリック奇抜風変わり奇想天外異常異様奇異奇妙みょう面妖めんよう不思議不可解不審不自然奇怪奇態特異異状異例非常別条変ちくりん変てこ変てこりん妙ちきりんけったいおかしいおかしな奇天烈きてれつ珍奇新奇珍妙奇警ファンシー突拍子もない言語道断無茶めちゃむちゃくちゃめちゃくちゃめちゃめちゃ滅法法外無理乱暴無体理不尽非理不当不条理不合理非合理狂的意表を突く奇をてらう度肝を抜く奇手トリッキー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android