突走(読み)つっぱしる

精選版 日本国語大辞典 「突走」の意味・読み・例文・類語

つっ‐ぱし・る【突走】

〘自ラ五(四)〙
① 勢いよく走る。疾走する。また、ある好ましくない傾向に突き進む。
五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉二「直(すぐ)仕事に突走(ツッパシ)ります」
② 出奔する。駆け落ちする。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「首尾好からふば筑前さなへ此舟廻し、〈略〉上方さなへつっぱしる」

つかせ‐ばしり【突走】

〘名〙 帆船強風にあったとき、船の安全をはかるため、帆を下げ船尾から風をうけて流しながら走ることをいう船方言葉。つかせ。〔廻船安乗録(1810)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android