穿孔(読み)せんこう

精選版 日本国語大辞典 「穿孔」の意味・読み・例文・類語

せん‐こう【穿孔】

〘名〙
① 穴をあけること。穴のあくこと。また、そのあいた穴。
※水の葬列(1967)〈吉村昭〉二「穿が終ると、火薬係の手で孔に一つずつダイナマイトが詰めこまれた」 〔白居易‐与沈楊二舎人勅賜桜桃詩〕
② 医学で、人体の器官に穴があくこと。
※或る女(1919)〈有島武郎〉後「子宮底に穿孔(センコウ)を生じた時などには」
③ 植物の導管細胞の上下の隔膜が消失して生じた穴。
④ 電子計算機で、カード紙テープに穴をあけて、その穴の位置および数によって文字や数値の情報を記録すること。鑽孔(さんこう)。パンチ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穿孔」の意味・わかりやすい解説

穿孔
せんこう
perforation

孔することによって内外腔が通じること。胃穿孔胃壁が破れて胃腔と腹膜腔が相通じるもので,食事などの内容物が漏出して,2次感染など重い病状を招くことが多い。

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デジタル大辞泉 「穿孔」の意味・読み・例文・類語

せん‐こう【×穿孔】

[名](スル)
穴をあけること。穴があくこと。また、あいた穴。「穿孔してびょうを打つ」
人体の器官に穴があくこと。「胃穿孔
[類語]鑽孔ボーリングパンチ掘削

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