空白域(読み)クウハクイキ

デジタル大辞泉 「空白域」の意味・読み・例文・類語

くうはく‐いき〔‐ヰキ〕【空白域】

地震空白域

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「空白域」の意味・わかりやすい解説

空白域
くうはくいき

周辺の地域に比べて顕著に地震活動の低い地域。一定期間におきた地震の震央を地図上に示すと、このような地域は空白となることから名づけられた。しかし現在では地震予知立場から、次のような意味で使われることが多い。すなわち、海溝に沿う地震帯などのプレート境界では、巨大地震余震域が互いに重なり合うことなく、すきまを埋める。埋められないすきまの地域は空白域とよばれ、次の巨大地震が発生することが多い。なお、大地震の前には、その震源域内の地震活動が静穏化し、ドーナツ状の周辺域で活発化することが多い。この地震活動が低い地域を静穏域とよぶ。

[島崎邦彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android