空海(1)(読み)くうかい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「空海(1)」の解説

空海(1) くうかい

774-835 平安時代前期の僧。
宝亀(ほうき)5年6月15日生まれ。真言宗開祖。三筆のひとり。讃岐(さぬき)(香川県)の人。延暦(えんりゃく)23年唐(とう)(中国)にわたり,長安青竜寺の恵果から真言密教の秘法をうける。帰国後,高野山に金剛峰寺(こんごうぶじ)を,京都に教王護国寺(東寺)をひらき,綜芸(しゅげい)種智院をもうける。後世その生涯にまつわるおおくの説話,伝説がうみだされ,庶民信仰の対象となった。承和(じょうわ)2年3月21日死去。62歳。俗姓佐伯。幼名は真魚。諡号(しごう)は弘法大師。著作に「三教指帰(さんごうしいき)」「性霊(しょうりょう)集」など。
格言など】生れ生れて生の始めに暗く,死に死に死に死んで死の終りに冥(くら)し(「秘蔵宝鑰(ほうやく)」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android