穎果(読み)えいか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「穎果」の意味・わかりやすい解説

穎果
えいか

多くのイネ科果実の形。穀果ともいう。果皮が成熟したのちに乾燥し、それが種皮と密着して離れず、穎とともに落ちる。穎は小花穂を包む2枚からなっていて、他の植物の包葉に相当する。

[吉田 治]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「穎果」の意味・わかりやすい解説

穎果
えいか
grain; caryopsis

痩果一種果皮が成熟後に乾燥して種子を覆う種皮(珠皮)とぴったり密着したもの。穀果ともいう。イネ科の植物の種子に特徴的なもので,米でいえば精白したときにぬかとして取り除かれる部分が果皮である。

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精選版 日本国語大辞典 「穎果」の意味・読み・例文・類語

えい‐か ‥クヮ【穎果】

〘名〙 イネ科の果実。果実は一種子から成り、果実は種子に密着する。穀果。〔植学訳筌(1874)〕

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デジタル大辞泉 「穎果」の意味・読み・例文・類語

えい‐か〔‐クワ〕【×穎果】

果皮が薄く木質で、種皮と密着している果実。稲・麦などにみられる。

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