積上(読み)つみあげる

精選版 日本国語大辞典 「積上」の意味・読み・例文・類語

つみ‐あ・げる【積上】

〘他ガ下一〙 つみあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① 物を高く積みかさねる。順々に物を積んで高くかさねる。また、物事順次にかさねて行なう。
東関紀行(1242頃)前島より興津「ある木陰に、石を高く積みあげて、目にたつさまなる塚あり」
② 積みおわる。
花街で、客に金を多くつかわせる。散財させる。

つもり‐あ・げる【積上】

〘他ガ下一〙 つもりあ・ぐ 〘他ガ下二〙
① すっかり見積もって計算をすませる。
浮世草子好色万金丹(1694)三「歴都(れきいち)才覚にて、万事五百七十両につもりあげて」
② おだてあげる。
雑俳・かざし草(1792)「たのしんで・妻を太夫につもり上げ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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