積る(読み)ツモル

デジタル大辞泉 「積る」の意味・読み・例文・類語

つも・る【積(も)る】

[動ラ五(四)]
物が次々に重なって高くなる。一面に多くたまる。「雪が―・る」「ほこりが―・る」
物事が少しずつたまって多くなる。次々と加わってふえる。「不平が―・る」「―・る思い」「―・る話」
時や日が重なる。時間が経過する。「日数が―・る」
あらかじめ計算をして見当をつける。値段数量などを概算する。見積もる。「工事費を―・ってみる」「安く―・っても一万円をくだらない品」
推測する。おしはかる。「人の心を―・る」
酒宴で、この酌で終わりにする。おつもりにする。
「盃の手もとへよるの雪の酒―・る―・ると言ひながら飲む」〈徳和歌後万載集・四〉
見抜いてだます。見くびってばかにする。
「さりとは憎いと言はうか、―・られたと申さうか」〈浮・万金丹・三〉
[類語]重なる降る盛る積む重ねる積み重ねる積み上げる折り重なる降り積もる山積み山積さんせき堆積累積

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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