稲葉の雲(読み)いなばのくも

精選版 日本国語大辞典 「稲葉の雲」の意味・読み・例文・類語

いなば【稲葉】 の 雲(くも)

田の一面稲穂が垂れて風に揺れなびくさまをに見たてていう語。《季・秋》
※続拾遺(1278)賀・七四四「民やすき田面のいほの秋風いなばの雲は月もさはらず〈藤原資宣〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「稲葉の雲」の意味・読み・例文・類語

いなば‐の‐くも【稲葉の雲】

稲穂が実って風になびくようすを雲に見立てた語。
「風渡る門田かどたのすゑにはれて―を出づる月かげ」〈新拾遺・秋上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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