稲核菜(読み)いねこきな

事典 日本の地域ブランド・名産品 「稲核菜」の解説

稲核菜[葉茎菜類]
いねこきな

北陸甲信越地方、長野県の地域ブランド。
主に松本市稲核地区で生産されている。古くから稲核地区では栽培されており、岐阜県飛騨地方から野麦峠を越えて伝播したという。蕪菜一種。葉はびわ形、根部は球形近く大きめである。葉は塩漬け、根は蕪漬けや干して煮物にも利用される。古漬けになると、おやきの具として用いられる。収穫期は11月。信州伝統野菜

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「稲核菜」の解説

稲核菜

長野県安曇野市で生産されるカブ江戸時代に野麦峠を越えて持ち込まれた飛騨の赤カブが原種とされ、その後稲核(いねこき)地区の固有種となる。繊維質で硬いが、旨みがあり、実も葉も漬物に用いられる。漬け菜は、味噌で味つけして、郷土料理の「おやき」の具ともなる。

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