種種(読み)しゅじゅ

精選版 日本国語大辞典 「種種」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐じゅ【種種】

(古く「しゅしゅ」とも)
[1] 〘名〙 (形動)
種類の多いこと。また、そのさま。さまざま。いろいろ。
万葉(8C後)八・一五九四・左注「終日供養大唐高麗等種々音楽爾乃唱此歌詞
保元(1220頃か)上「権現すでにおりさせ給けるにや、種々の神変を現じて後」
② 髪の短く衰えたさま。
※寛斎先生遺稿(1821)四・歳杪縦筆「振起頽風為、吾髪種々君莫笑」
[2] 〘副〙 さまざまに。いろいろに。
※玉塵抄(1563)一四智恵を以ていつわり種々うかがい計略する者をも手のわに入たと云心か」

くさ‐ぐさ【種種】

〘名〙 (形動) 物事の種類や品数などの多いこと。また、そのさま。いろいろ。さまざま。しなじな。
※万葉(8C後)一九・四二五五「秋の花種(くさぐさ)にあれど色ごとにめしあきらむる今日の尊さ」
読本南総里見八犬伝(1814‐42)一「土産(どさん)種種(クサグサ)(たてまつ)る」

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デジタル大辞泉 「種種」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐じゅ【種種】

[名・形動]《古く「しゅしゅ」とも》数多くの種類があること。また、そのさま。副詞的にも用いる。さまざま。とりどり。いろいろ。「種種な(の)やり方」「治療種種試みる」
[類語]広い幅広い手広い広範広範囲多方面多角多面多岐さまざま各種諸種いろいろ多様多様化多面的多種多種多様多彩数数いろんなとりどり色とりどり諸諸もろもろ百般万般諸般多元多元的多角的横断的複眼的おしなべて一般全般に総じて概して多くおおむね大概普通通例通常一体に総体およそあまね雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ

くさ‐ぐさ【種】

種類や品数の多いこと。さまざま。いろいろ。「種種意見
[類語]さまざま各種種種諸種いろいろ多様多様化多面多面的多方面多岐多種多種多様多彩数数いろんなとりどり色とりどり諸諸もろもろ百般万般諸般雑多よろず各人各様十人十色千差万別マルチ

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普及版 字通 「種種」の読み・字形・画数・意味

【種種】しゆじゆ

様々。

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