普及版 字通 「稟(漢字)」の読み・字形・画数・意味
稟
人名用漢字 13画
(異体字)禀
13画
[字訓] ふち・そなえる・うける
[説文解字]
[金文]
[字形] 会意
(りん)+禾(か)。は穀倉の形。〔説文〕五下に「賜なり」とあり、扶持米をいう。もと祭祀料として賜わったもので稟受の意があり、天賦のものを稟性、尊上の命令を稟命、上申することを稟奏という。金文の〔大盂鼎(だいうてい)〕に「今、我は隹(こ)れ刑(けいりん)に王の正に(つ)く」とあり、字は宗を意味する宀に従う。もと神事についていう語で、賜穀を原義とする。禀は俗体の字である。
[訓義]
1. ふち、ふちまい。
2. あたえる、さずける、うける。
3. うまれつき、さずかる、そなえる。
4. 懍(りん)と通じ、つつしむ、つつしみもうす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕稟 ウク
[熟語]
稟仮▶・稟学▶・稟気▶・稟議▶・稟給▶・稟啓▶・稟敬▶・稟控▶・稟穀▶・稟懇▶・稟質▶・稟受▶・稟淮▶・稟書▶・稟承▶・稟称▶・稟帖▶・稟食▶・稟申▶・稟性▶・稟請▶・稟奏▶・稟貸▶・稟単▶・稟陳▶・稟牘▶・稟白▶・稟賦▶・稟復▶・稟令▶
[下接語]
異稟・英稟・官稟・気稟・既稟・咨稟・資稟・諮稟・夙稟・承稟・素稟・奏稟・天稟・特稟・賦稟・霊稟
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報