稗官小説(読み)はいかんしょうせつ

精選版 日本国語大辞典 「稗官小説」の意味・読み・例文・類語

はいかん‐しょうせつ ハイクヮンセウセツ【稗官小説】

〘名〙 巷間のいい伝え。また、世事や人情に材を採り、作者想像によって書かれた、作り物語。
童子問(1707)下「雖稗官小説、亦或有至言、不取」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の稗官小説の言及

【野談】より

…野談が登場した時期については,いまだ定説がない。野談が盛んに行われるのは李朝時代であるが,さらに時代をさかのぼりうる稗官(はいかん)小説(街説,巷談を主題としたもの)と同義語として使われる場合もあるからである。野談集の代表的なものとしては,柳夢寅(1559‐1623)の《於于野談》(5巻1冊)や,19世紀のものと推定される《青丘野談》(6巻9冊)などがある。…

※「稗官小説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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