精選版 日本国語大辞典 「称」の意味・読み・例文・類語
しょう‐・する【称】
〘他サ変〙 しょう・す 〘他サ変〙 (「しょうずる」とも)
① 人前で公然と言う。唱える。名づけて言う。名のる。
※和漢朗詠(1018頃)下「晉の騎兵参軍王子猷 栽ゑて此の君と称す〈藤原篤茂〉」
※今昔(1120頃か)五「皆、各(おのおの)心を一にして仏の御名を称し」
② 他人の手前はそのように偽って言う。
※高野本平家(13C前)四「或は神慮にあひはばかり、或は綸言と称(セウ)するによて」
③ ほめる。たたえる。
※台記‐康治二年(1143)五月二五日「清慎公者、彼時摂政、以二賢名一被レ称」
※中華若木詩抄(1520頃)上「天下の英雄と称ぜらるるほどの者は」
しょう【称】
〘名〙
① よびな。
※史記抄(1477)三「公は官の称ぞ」
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉附録「正義廉直は無能の称として冷笑侮蔑せらるるにあらずや」
② ほまれ。名声。
※随筆・山中人饒舌(1813)下「近儒以二六法一著レ称者」
しょう‐・す【称】
〘他サ変〙 ⇒しょうする(称)
たた・う たたふ【称】
〘他ハ下二〙 ⇒たたえる(称)
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