精選版 日本国語大辞典 「秘計」の意味・読み・例文・類語
ひ‐けい【秘計】
〘名〙
※中右記‐保安元年(1120)一二月一三日「御気色云、於二公事一者可レ勤。於二北面一者猶以不許歟。此事如何、凡難レ廻二秘計一、運之極歟」
② 不思議なはかりごと。神策。〔漢書‐高帝紀〕
③ 間に立って事を取り持つこと。なかだち。媒介。
※玉葉‐元暦元年(1184)一〇月二七日「今年五節無二勤仕御覧之人一、右大将相搆可二勤仕一者、申下無二計略一之子細上了、入レ夜以二書状一重仰云〈略〉猶可レ廻二秘計一者、申二猶無レ術之由一了」
④ やりくりすること。工面すること。また、金策すること。
※東大寺続要録(1281‐1300頃)造仏篇「廻二秘計一作二大鑪三口一」
※幸若・ほり川(室町末‐近世初)「御馬なむとや候らん。御ひけいあれとぞいふたりける」
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