デジタル大辞泉
「秘蔵」の意味・読み・例文・類語
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ひ‐ぞう ‥ザウ【秘蔵】
〘名〙 (古くは「ひそう」)
① (形動) 大切にしまっておくこと。秘して所蔵すること。珍重して大切に扱うこと。また、そのものやそのさま。
※性霊集‐序(835頃)「授二部大曼荼羅法、百余部秘蔵」
※
源平盛衰記(14C前)一四「実に能馬也ければ、舎人あまた付て、内厩に秘蔵
(ヒサウ)して立飼けり」 〔
劉歆‐移書譲太常博士文〕
② (形動) 特に人に関して、非常に大切に扱うこと。非常にかわいがること。また、そのように扱われる人。
御秘蔵。
※
古今著聞集(1254)一六「沙金といひてならびなき美女ありけり。兵庫頭仲正なん思て秘蔵しけり」
※浮世草子・真実伊勢物語(1690)一「いかにひさうのむすめなればとて」
③ 大切に秘して、めったには外部にもらさない事柄。奥義。
秘伝。
※
徒然草(1331頃)一八六「この用意を忘れざるを
馬乗とは申なり。これ秘蔵の事なり」
④ 事柄を他にもらさないで、ひそかに隠しておくこと。
※中右記‐保延三年(1137)四月一二日「従二去三日一主上御風、此両三日大事御也。雖レ然被二秘蔵一不レ被レ申レ院者」
※
兵範記‐久寿三年(1156)六月一二日「女院今夕可
レ有
二御遁世
一、雖
二御素懐
一殊被
二秘蔵
一」
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普及版 字通
「秘蔵」の読み・字形・画数・意味
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