科学者京都会議(読み)かがくしゃきょうとかいぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「科学者京都会議」の意味・わかりやすい解説

科学者京都会議
かがくしゃきょうとかいぎ

ラッセル=アインシュタイン声明に端を発するパグウォッシュ会議の国内版として,湯川秀樹朝永振一郎坂田昌一の3博士が呼びかけ人となって,小人数人文社会・自然科学者が,核の時代をこえて平和時代を創造する道を探るために開催した会議。第1回は 1962年に行われた。

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旺文社日本史事典 三訂版 「科学者京都会議」の解説

科学者京都会議
かがくしゃきょうとかいぎ

1962年5月7日,京都天竜寺で開かれた日本版パグウォッシュ会議
湯川秀樹・朝永 (ともなが) 振一郎らが中心となって,原水爆禁止を訴え,パグウォッシュ会議の精神に基づき,具体的運動方針が論議された。

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世界大百科事典(旧版)内の科学者京都会議の言及

【パグウォッシュ会議】より

…〈会議〉の組織運営は,非政府組織であるパグウォッシュ評議会が行っている。これに呼応して1962年湯川,朝永,坂田昌一が中心となり〈科学者京都会議〉がつくられた。なお,日本では75年8月,京都で第25回パグウォッシュ・シンポジウム〈完全核軍縮への新しい構想〉が開かれた。…

【湯川秀樹】より

…彼は1954年の水爆実験に激しい衝撃を受ける。そして翌年ラッセル=アインシュタイン宣言に署名し,そこで呼びかけた世界の科学者のパグウォッシュ会議に参加,62年から81年にかけて4回の科学者京都会議を主催して,核兵器の全廃と戦争廃絶を訴えつづけた。さらに世界平和アピール七人委員会にも積極的に参加し,世界政府・世界連邦運動の熱心な推進者でもあった。…

※「科学者京都会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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